大変さの種類が異なるので比較できない?
専業主婦と会社勤めのどちらが大変なのかと議論になることがありますが、そもそも大変の種類が違いますので比較できるものではありません。
会社勤めの人達が大変だと思うのは、仕事と家事の両立がままならず、ペースをつかめないままストレスを溜めてしまうことが多いからです。
特に旦那さんの協力が期待できないような家庭ではストレスが大きくなり、ちょっとしたことから爆発してしまう恐れもあります。
そこに育児が加わると、目の回るような忙しさで日々が過ぎていき、自分のことをする時間を十分に作れません。
こうして考えてみるとかなり大変なのですが、その分収入は入りますのでそれを自分を磨くために使うこともできますし、時々はプチ贅沢をして楽しむことも可能です。
仕事と家庭のオンとオフを切り替えやすいことも実はメリットになりますので、あとは体力面で乗り切れるように考えれば何とかなるかもしれません。
それに対し、専業主婦の大変なところは、オンとオフがはっきりしないことです。
気がついたらずっと動いているような状態で、思い切り休むことができません。
勤め人は小さな子どもを保育所に預けて働くのが一般的ですが、専業主婦の場合には一日中一緒ですので、それで行き詰まってしまうケースも多々あります。
専業主婦は気持ちを切り替えるのが困難
ずっと家に居るということは、何か不満を感じてもその気持ちを切り替えるのが困難だということです。
ずっとマイナスの気持ちを引きずったまま過ごさなければなりませんので、自分で上手く発散できないような人はストレスに負けてしまう恐れがあります。
家事への対応についても、ついつい専業主婦に対して見る時の方が厳しくなるようです。
仕事をしていないのだからもっと完璧にできるはず、などと思われてしまうと、自分のやっていることはまだまだ足りないと感じてどんどん追い詰められてしまいます。
最近では便利な家電も登場していて家事をスムーズにこなすための工夫を取り入れれば楽になりますが、そういったことを手抜きだと思われてしまうこともありますので、大変だと周囲にいえない状況です。
ずっと家に居るとしても、何も完璧にこなす必要はありません。
適度に休憩をしたり息抜きをすることは必要ですので、あまり思いつめないことが大切です。
義父母との同居で行き詰まってしまうケース
よくあるのが、義父母との同居で行き詰まってしまうケースなのですが、この場合、圧倒的に不利になるのが専業主婦だといわれています。
働いていれば勤務している間は顔を合わせることがありませんのでトラブルの原因は減るのですが、家にいると四六時中顔を合わせることになって様々なトラブルが発生します。
ずっと一緒にいると息が詰まってしまうという意見も多く、これは義父母がどんなに良い人達であっても多かれ少なかれ感じるようです。
元々環境の異なる者同士が一緒に暮らすこと自体が大変なのですが、それが旦那さんのご両親となれば尚更です。
悪く思われたくないという気持ちから良い嫁を演じすぎてしまって疲れてしまう可能性があるということを理解し、最初からほどほどの距離を取って、ほどほどの対応を心がけましょう。
このように、どちらが大変というわけではなく、双方が別々の部分で大変な思いをしているというのが正解です。
体力的な面で大変なのはやはり働いている人達であり、社会の荒波にもまれながらお給料をもらうのは大変なことかもしれません。
専業主婦にも苦労があり、オンとオフの切り替えがないためにずっと作業をしているような状態になっていることが一番の問題です。
育児から切り離される時間もありませんし、義父母と同居の場合には常に顔を合わせて対応しなけれなりません。
そうなると精神的なストレスは大きくなります。